陽炎型駆逐艦は特型駆逐艦の流れを汲む、艦隊型の駆逐艦です。
軍縮条約による無理な条件もなく、改良型の夕雲型を含め(あわせて甲型駆逐艦と呼ばれる)計19隻が建造され、同時代諸外国の駆逐艦と比べ理想的な水上砲撃・雷撃能力、航続距離をもっていましたが、反面対空・対潜能力、生存性は理想的とは言えず、量産性も高くありませんでした。

 

 

 

 
 
 
 

艦船模型ではかなりメジャーな陽炎型駆逐艦です。
今回作ったのはアオシマの早潮(1941)。うちのサイトとしては珍しく発売後一月程度(当時)の新商品ですが(笑)、今度こそアオシマの新金型を試してみたかったので(長門とかキープはしてますがやはり戦艦は作るの大変だし)、あっさり手に入った事もあり急遽建造の順番を繰り上げて組んでみました。

 

 

 

 
 
 
 

そういう事情なので、例によって今回もほとんど素組みです。
手を入れたとこといえば、ピンバイスで側舷に窓穴開けた事と、某所でも言われていた後部マストの修正、簡易なポール立てて、テープで幕張って、機銃座に手すり付けて、艦尾の簡単な追加工作、なくした部品自作した位でしょうか。あ、撮影用のカメラが共有の悲しさゆえ持っていかれてしまい、今回は古い方を使ってます。

 

 

 

 
 
 
 

このキット、やはりデジタルで元をつくっているのでしょうが、部品の合いは物凄く良いです(部分的)。
カップうどんのCMのごとく、後付けサクサクじゃ〜とか言いながら(謎)塗装済みの部品同士を組もうとしたら引っかかって合わず、止む無く接着する面の塗装を紙ヤスリで削ってみたら、見事ぴったりとか何回かあったくらいで、塗装膜すら許さない精度で作られているようです。
でも全てのパーツがそういうわけじゃないようですけどねえ。

 

 

 

 
 
 
 

で、今回嬉しかったのがこの図。
ピットロードのは作ってないんでわからんのですが、このキットは駆逐艦にも関らず、主砲・魚雷管の合いが結構良好で、ただ乗せてるだけでも多少傾けたくらいでは落ちたりしないので、こういう遊びができるのです!・・・まー俺ってばいい歳こいてなんてガキなんでしょ。

 

 

 

 
 
 
 

斜め後ろから。某所で言われていた後部マスト、キットの部品が不良だったように思えましたが、結局私は艦船模型テクニックブック3にあった陽炎の作例を参考に修正して付けました。
甲板モールドの出来はなかなかいいですね。装備品の細かいとことかもう少し精密に再現してくれたら言う事無かったんですが。

 

 

 

 
 
 
 

全景。
昔のフジミのキット製作の後ということもあり、楽しく作れました。3〜4日ほどかかりましたが、実質の作業時間は2日もあれば出来たでしょう。工作個所の少ない出来のいいキットが増えれば、手軽に作り出す層も増えるような気がしますね。

 

 

 

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