以前冬コミ(C65)会場にて多くの方から質問頂いた本物木目甲板について、簡単ではありますが自己流の方法を紹介していきたいと思います。
使用している素材は上記のもので米松とカリンです。私は東急ハンズで買いました。一枚450円ほどで、薄くスライスした木にシールがついているものです。
ちなみに似たようなもので木目が印刷されているシートがありますが、その場合だとあくまで印刷の木目の為ドットが見えてしまい、私は使いませんでした。
厚さははそちらの方が薄いんですけどね。

追記:その後、1/700用の本物木目甲板が、艦ごとにカスタマイズされた商品として出るらしいです。現物は見てないのでどんな出来なのかは分かりませんが、値段がお高いのが難です。手間や見た目はどうなんだろう。

追記の追記:さらにその後、フジミの新金型金剛(1/350)やハセガワ赤城三段空母などで、メーカー純正の木甲板がオプション品として別売されているようです。最初からカットされている分、切る手間が無いのは魅力ですし、純正だけに合いも良いようですが、さすがに貼り直しは厳しいみたいです。てか、現物をいじった事はまだないのでなんともなんですけど、いやあ、いい時代になりましたねえ。

 

 

 

 
 
 
 

使用した道具は上記です。カッター、はさみ、定規、下敷きになる厚紙・・・どこにでもある道具ですね(笑
木目のシートをはさみで適当な大きさに切り出してから、短冊状に切ることにしました。

 

 

 

 
 
 
 

こんな感じに定規を当てて、カッターで切っていきます。ご覧のとおり、幅も長さもいい加減です。

 

 

 

 
 
 
 

何本か切った所です。幅は結果的に(笑)1mmから2mm程度でしょうか。
ちなみにこの木の短冊は、切ってる時点でシートから剥がれてしまう事が多いので、そのつもりで切ってみてください。

 

 

 

 
 
 
 

切り出したものを適当に貼っていきます。本来の甲板にはる場合は、元のモールドを削り取ってやる必要があります。まあモールド描くよりは削る方が楽ですし。また多少木の厚みがあるので、他の甲板部分と合うような深さか、手すりや波除板などで高さの差が分からないようにしてやると、見た目も良いはずです多分。
ともあれまず1本目を貼ります。

 

 

 

 
 
 
 

2本目をつけてみました。別系統の色の木の部分にしました。

 

 

 

 
 
 
 

3本目をつけました。2本目とは別の、1本目と同じ色のをつけました。
基本的にはこれの繰り返しです。

 

 

 

 
 
 
 

同じ長さばかりでは単調になるので、長さを変えてみます。
まあ本物はきちんとそろえられているんですけど、自分の作業精度では単調に見える気がしたので、長さを変えています。あらかじめ短い板から切り出してもよいですし、このように長く切ったものを任意に切り取って短いものを作っても良いと思います。

 

 

 

 
 
 
 

そんな感じで長さや色を多少ランダムに貼っていきます。元は一枚のシートでも、場所によって色合いが違う為、2枚から何箇所か切るだけで結構格好がつきます。

 

 

 

 
 
 
 

大分出来てきました。が、なんか傾いてます(泣
作者の技量の限界ですね。

 

 

 

 
 
 
 

そんなときは、心持ちななめ気味に切った短冊を切り出して貼り付け修正してました。

 

 

 

 
 
 
 

貼り付けてみた所です。なんとなく直ったかな?こんな感じで作っていきました。
まあこの木目自体、めちゃくちゃオーバースケールでしょうし、遠くからみてタン塗っただけよりそれっぽく見えればいいやって感じに作っていたので、大変にアバウトです。作業自体は単純なうえ量があり、元のモールドなどが活かせないのは難ですが、こまかいマスキングをしなくて済み、修正も簡単なのでリカバリーが効き(私の場合、しばらくして剥がれてきてしまった所だけ瞬着で固定しなおしてました)、塗りが苦手で失敗ばかりする私にとってはこんな手法でも結構メリットがあったわけです。
それになにより、本物の木目甲板ですしね!
最初から甲板状になってる木製シートとか欲しいですが(その後2007〜2008頃より本当にでました(喜))甲板の形どおり切り取るのは多分器用な人しかできないので、できれば最初から形にあわせて切ってあるものがキットに同梱されてたら一番良いんですけどねえ。

 

 

 

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