空母への改装も視野に入れて建造された旧海軍の水上機空母。
甲標的の母艦も兼ね、開戦後は同型艦の千歳と隊を組んで南方方面の作戦で水上機母艦として活躍。煙突の無い外観も特徴的ですが、そのディーゼル機関はずっと不調に悩まされつづけたそうです。

 

 

 

 
  旧海軍水上機母艦の瑞穂です。久しぶりに組むアオシマ製品でもあります。以前模型に出戻りし始めたばっかりの頃、アオシマのイラストリアスを素組みして愕然とし(これを自分の中でアオシマ・イラストリアスショックと呼称。多くの方は多分アオシマ・ビスマルクショックではないだろうか?。ビスマルクはその後新金型で生まれ変わり、さらに別メーカー2社からも競合でるほどの人気っぷりだけど、イラストリアスは・・・)それ以後避けていたアオシマ製品です。
最近、利根の出来が良いと聞いたので、それをあてに売り場に向かったのですが、利根の隣に置いてあったかなり新しそうな外箱の瑞穂を発見、その値段が利根の約半額だったため、現地緊急脳内会議の結果、レジに向かう手にはこの瑞穂があったというわけです。
追記:その後利根・長門なども購入。組みたいのは山々なれどまだ組んでいないのですが、評判はよいようですし、キット見た限りは素組みでもかなり良い線まで行きそうな感じですね。まあ模型は実際に組んで見ないと分からんのですが・・・。
 

 

 

 
 

そういうわけでアオシマの実力やいかに、という観点から、今回はピンバイスすら使わず、外部の部品も入れず、箱内の部品のみで素組み+パテで穴埋め+銅棒で旗ポールの取り替えと適当工作+プラ板でスジ隠し+構造物の一部に手すり取り付け程度の工作となっています。
ともあれ本物の水上機空母です。でかいです。太平洋戦争中最初に沈んだ大型艦ゆえ、おそらく人気のない船のひとつでしょうけどね。そういやどこぞの大銀行も同じ名前ゆえ、最初の国有化銀行にならなきゃいいけど<ならなかったけど似たようなもんだよなあ。
あ、上のカッター取り付けの所、完成直前に凄く泣かされました。高角砲に引っかかって普通につけられないので多少無理やりつけてます。説明書どおりに作ったはずなのになあ。状態選べるのはいいけど、ちゃんとつけれないっていうのはなあ。まあ俺の見落としとか作業ミスが原因なのかもしれないけど。

 

 

 

 
  以前に比べ全体的な部品のモールド精度はかなり上がっているようですがイマイチな部分もちらほら。このキットのカタパルトもリニューアル部品に比べて短いんですよね。組み具合はまあまあといった所でしょうか。比較的最近の金型らしく、以前のものにはない試みも取り入れられているようです。
写真に見える乗り降り用の階段もキットに含まれていました。私は両面テープで着脱可能にしてあります。
 

 

 

 
 

艦中央部より後部方向。
一隻で三度おいしいというのがこの船の売りでしょうか?船に飛行機に潜水艦。まあ潜水艦は切り取って塗るだけですけど・・・。そういえば艦載機の精度が付属の汎用リニューアルキットの方が遥かに出来が良いってのはないんじゃないでしょうかね。

 

 

 

 
  で、その潜水艦です。キットには2隻付属してますが、説明書は一隻しか配備してないので、それに従いました。
構造物の内側まであるモールドはそれっぽくてよいです。
 

 

 

 
  後部の艦載機。ホントはあふれんばかりに機体があるはずなんだが。
日本機って、緑暗色と黄色い識別帯と日の丸の3つが日本機たらしめているような。一種のシンボルというか、そのように塗装すると急に日本機っぽくなる気がしました。それにしても飛行機の塗りはムズイです。
 

 

 

 
  艦尾よりの眺め。
多分こんな感じかと。
 

 

 

 
 

艦全景。
煙突の無い姿が独特の外観となっています。でも説明書の塗装解説の所の図は、同型艦との兼ね合いか煙突も描かれているんですが(色の指定はないけど)。

 

 

 

 
  武運には恵まれなかった船のモデルゆえ、と言うわけではないのでしょうが、今回の製作はたいしたことしてないのにやけにてこずりました。実際組むだけなら2日で終わったのですが、外で塗装してたら突風によりゴミが着き小破、水上機一機行方不明、突風によりスプレー塗料が目に入ったこと数回、隣のオバサンに模型塗装中の姿を目撃されたり、部品紛失の危機に掃除機のゴミパックあさりまでする羽目に。おかげで北風風味の仕上がりです(笑)。塗装ベース欲しいなあ・・・。
モデルの総合評価としては、確かにモールドなどの技術は上がっており組みやすさも大分考えられてはいるものの、まだタミヤなどには及ばず、マニュアルの不備なども目に付き、進んで選ぶようになるにはもう一歩と言う所でしょうか。もう少し最近の他の船で、評価を続けたい所です。
 
追記:この模型、発売こそ近年ですが金型の大半は以前発売されていた千歳、千代田のものを流用しているとの情報を入手。新しい金型にしてはモールドとか甘い部品多いなと思ったら、そういうことだったのですね・・・。
 

 

 

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