樅型は一等駆逐艦峯風型の縮小版ともいえる駆逐艦で、770tの小さな船体に日本独自の設計を盛り込み、サイズに比べて強力な攻撃力を持たせた駆逐艦です。
反面、高速旋回時における大傾斜が指摘され、改良されたものの根本的には解決せず、また大型駆逐艦整備の方針もあって、準同型の若竹型が日本海軍最後の二等駆逐艦となりました。

 

 

 

 
  樅型二等駆逐艦です。バナーにこのタイプの日本駆逐艦のシルエットを使っておきながら、来てみると無いという大変に詐欺師的な状況ともこれでおさらばさ、と思いながら製作しました。
ハセガワのキットなんですが、出戻り後始めてのハセガワだったりします。専用エッチングパーツは使わず、汎用メッシュだの銅棒なんかで手を入れました。製作期間はだいたい二週間位でしょうか。合いがよくモールドもさっぱり系ながら塗料でつぶれることも無く、なかなかいいキットでした。
ちなみに以後の写真は、時おり宮崎駿「雑想ノート」中の「安松丸」の話に出てくる、随伴駆逐艦の兵装を真似た装備になってるものもありますので、ご承知おきください(笑)。
 

 

 

 
  船首部の拡大。
艦橋窓枠をメッシュにて置き換えましたが、素組みでも良かったかもしれません。
 

 

 

 
  艦中央部。
今回は煙突の識別線の表現に挑戦してみましたが、うーん・・・。部隊など特に想定はしてないです。
 

 

 

 
 

斜め上より。
煙突の開口をしました。

 

 

 

 
 

斜めより全景。
比較的最近の金型ですが、モールドは控えめ系だったんで、船腹の窓全部開けなおしました(泣)。

 

 

 

 
  雑想ノートより。
〜イギリス艦載機が安松丸上空に張り付いた。たった一隻の随伴駆逐艦のたった一門の高角砲が火を吐くが、もともと大正時代の冗談みたいな8cm砲があたるはずがない〜
まあこんな感じかなと。実際に後部発射管をのけて8サンチ高角砲つけてみました。ま、細かい所は随分と違うんですけどね。
 

 

 

 
  ちなみにこのキット、外の箱には一言も書いてありませんが、おまけで第一号型哨戒特務艇がもれなくついてきます、ていうか同梱です。
今回は銅棒と浮き輪追加以外は素組みで組んでみました。ちなみにマスト曲がってますけど、指で押せばすぐ直ります(笑)。
 

 

 

 
  哨戒特務艇その2。
そういや似た様な漁船改造の特設監視艇も雑想ノートにでてくるんだよな。ハセガワって結構ミーハーな会社なんだろうか・・・。いやこのアイテム選択はこれでとっても嬉しいんだけどさ。
 

 

 

 
  そんな感じで樅型でした。私的にはこのデザインとっても好きなんで、同じデザインの一等駆逐艦もそのうち作りたいと思っています。
もっとも、在庫がまだまだ山のようにあるので、いつになるかはわかりませんが・・・。
 

 

 

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