遥かなる艦船ちゃんアーカイブス 番外編
〜WW2時日米独ソの軍用拳銃5種と英独の軍用ライフル2種の2022年時市販エアソフトガン、プチレビュー〜
今回は番外編ということで、兵器の模型(玩具)つながりで、2021年〜2022年時点で国内市場流通していた、
WW2時の日米独ソの軍用自動拳銃5種6タイプ(P-08、P-38、南部14年式前・後期、トカレフ、M1911A1)と、
同じくWW2時の英独の軍用ライフル2種(SMLE British リーエンフィールドNo.4 MK1、Kar98k)の、
手持ちの完成品エアソフトガンを、合わせて簡易レビュー&思い入れ語り、をしていきたいと思います。
(エアガンというと、玩具ではない空気銃を指しかねないので、ここではあえてエアソフトガンと表記しています)
各銃の本格的な内容が知りたい方は、ネット上やネット動画でもっと詳しいのが、探せばきっとあると思うので、そちらをご参照下さい。
なお、ここのはあくまでぷーかん個人の趣味生活記録の一部に過ぎず、資料的価値や各権利者等の権利侵害を意図したものではありません。
問題のあるものについては適時削除します。
撮影・項作成者:ぷーかん
2022.10.29 項作成
2022.11.13 一部表記修正
というわけで、2021年〜2022年時点で市場流通していた、WW2時の日米独ソの軍用自動拳銃5種6タイプと、同じくWW2時の英独の軍用ライフル2種のエアソフトガン。拳銃はリアルな外観・質感・動作を求めていった結果か、ガスガンばかりです。ライフルの方は、今のところ主に金属と木で出来たエアコッキングのものしか持っていませんが、ガスガンの方が装填が軽くてリアルな様ですね(ただ、冬は気温が下がって発射にも困るようで、やはり敷居は高く感じますが) |
では、まずは軍用自動拳銃。左から、ドイツのルガーP-08、ワルサーP-38、日本の十四年式拳銃の前期型と後期型、ソ連のトカレフTT-33、そして米国のM1911A1ガバメントのエアソフトガンです。樹脂の6mmBB弾を飛ばす玩具であるエアソフトガンとはいえ、かなり精巧にできているだけに、並べてみるとそれぞれ特徴が感じられますね。 |
ドイツのルガーP-08のエアソフトガン。もともとWW1時からの拳銃ですが、WW2でも使用されており、こちらはタナカから各種年代や様々なタイプのガスガンが発売されており(生産時期により品切れも多いですが)、これはWW1帝政時代のエルフリトバージョンのもの。王冠の刻印が刻まれ、木のグリップを模したプラグリップがついています。 尺取り虫のような独特なトグルアクションも再現され、グリップもメーカー純正のリアルウッドの物が別売されてて、更にこだわりを深める事もできるようです。 |
反対側から。ルガーP-08といえば、〇十年以上前にかつてマルイから初めて出された完成品のエアコッキングの物が、自分にとっては初めての本格的なエアガンでした。残念ながら、今はもうその製品は販売終了で修理部品も無いようですが、その頃の記憶が、このエアガンを手に取らせた最初の原動力になったのは間違いなく、かつて撃つたびにいちいちコッキングしてたあの頃のプラ感溢れる銃に比べ(それでも当時はリアルに感じてました)、金属感を感じさせるヘヴィウェイト樹脂製で動作も質感も凄くリアルに本格的になって再会したこのタナカ製ルガーP-08に、本来はこういう動きだったんだなとか、成功や出世に恵まれた旧友や美人に育った幼馴染みに再会したような、技術の進歩と時代の流れを感じずにはいられませんでした。 |
お次はワルサーP-38のエアソフトガン。戦後世代だとルパン三世の銃として有名って所でしょうか。こちらの銃はマルゼンから出ていて、ワルサー社から図面提供の公式オフィシャル認定なガスガンだそうで、動作もよく再現されている様ですが、エアソフトガンとしての命中精度とか性能は、開発年次の事情もあるのか、まあそこそこって所かな(個人の感想です) こちらも外装の違いなど各種タイプが出ているようですが、やはり生産時期により品切れも多いようです。もっともこの写真のものは、限定生産とかではない、時々再販されるごく標準的なものだと思います。 |
反対側から。 ワルサーP-38は、まだ安価なエアコッキングのものもマルイからでている様ですが、型とか中身が変っていなかったら、最初のマルイ製ルガーP-08とあまり変らない頃からある品だから、相当な長寿の製品ですね。 ちなみにマルゼンのこちらの製品も、そこまででは無いですが息の長い製品なのか、自分の買ったものは追加の解説書ペーパーが入っていました。 |
マルシンから2022年バージョンアップして発売された、旧日本軍の十四年式拳銃のエアソフトガン。 こちらは前期型でスマートな外観。製品としては、銃身などが表面リアル仕様加工&リアルウッドのグリップのものですが、写真では分かりにくいですが全部のパーツが表面リアル仕様加工になっている訳ではないので、黒色の混在を気にする人は気にしそうですね。ちなみにこのバージョン時での発売では、シルバーモデルなど黒じゃないモデルもありました。 |
反対側から。 動作はちょっと省略されている所もあるようですが、このバージョンから弾が切れればホールドオープンするようになったようで、夏ごろに撃った時はきちんと撃ちきれて動作も安定していました。 |
そして後期型の十四年式拳銃のエアソフトガン。両方同時によく出したよなあ・・・。 特徴的な外観ゆえ、かつてマルイからエアコッキングが出ていたと思いますが、そちらも今は販売されていないようです。でも、十四年式といえば、こちらの形が刷り込まれている気がします。 |
反対側より。 こちらは普通のヘヴィウェイト樹脂にプラグリップですが、このプラグリップが他社や過去の製品に比べれば、個人的にはよく出来ている感じで、表面の質感も少しざらざらしている木のような感触、色も木グリップが経年劣化で変色して昔の木のグリップ感が出ているような、そんな気がします。ちなみに中身は前期型後期型とも多分一緒だと思う感じの撃ち心地でした。 |
次はソ連のトカレフTT-33のエアソフトガン。共産軍の銃ですが、どちらかというと日本国内の非合法暴力組織構成員が(出来の悪いパチモノ等で)引き起こす発砲事件報道で有名な銃、という所でしょうか。 こちらはKSCからモデルアップされています。リアルな外観にヘヴィウェイト樹脂製のずっしり感と、銃口から覗く真鍮バレルが黒色に塗ってあったり等、ユーザーの心理をよく分かってるメーカーだなと思います。 |
反対側より。 こちらも世界各地に輸出されたり、生産されただけに、輸出型や東欧版や中国版などの派生モデルがあって製品化も一部されているようですが、欲しがる方は相当なマニアだろうなぁ・・・。ちなみに、このトカレフの説明書は、それらの解説などが結構詳しく書かれていて他社のマニュアルとは異なり、昔のプラモ説明書みたいで勉強になって、とても好意的に感じました。 |
そしてマルイから発売されている米国M1911A1ガバメントのエアソフトガン。 ガバメントはベストセラーな銃だけあって、民間仕様など国内外各社から多種多様なモデルが発売されているようですが、自分が所有してるのは、マルイの軍用仕様のこちらのモデル。ヘヴィウェイトではなくABS樹脂製ですが、その分軽いせいか撃った時の反動が鋭く、塗装もリアルで命中精度もマルイだけあってなかなかです。 |
反対側。 まあ、刻印に関しては、マルイはちょっと残念な所もありますが、安定動作で性能が高くて価格も比較的安価、入手もしやすくリアルさもかなりの物と、初心者お勧めとしては間違いないメーカーとされるのも分かりますね。プラモで言う所のタミヤみたいなイメージなのかも。 |
さらに今回、見せ方上手いなと思ったのが、このパッケージ。 あえて他社の他の軍用銃の箱開けた時のパッケージは載せませんが、リアリティというか、わくわく感というか、ちょっと興味や知識のある一般人にとって、臨場感やそれらしさをかき立てる浪漫感を感じますよね。 |
そしてここからは、英独の軍用ライフルのエアソフトガン2種、リー・エンフィールド SMLE Mk IとモーゼルKar98Kを紹介していきます。 入手順でドイツのKar98kから紹介していきますが、エアソフトガンのライフルについては、新品で普通に入手できる物で木と金属で出来たものを探すと、時期的にどちらも海外メーカー品となってしまいました。 |
中華メーカー、ダブルベル社のエアソフトガン、モーゼルKar98K。 こちらはエアコッキングタイプのもので、今は出ていないマルシンのエアコッキングタイプのパクり版?なのかな?。発売最初の頃の製品は海外製らしく色々トラブルがあったようですが、自分のは発売から大分経ったものである事もあり、値段なりなウッド部分のちょっと残念な仕上げ加工個所とかもあったけど、動作はまあ大きな問題もなく、酷い初期不良もない、ちょいトラブルあってもネットで少し調べれば解決できるような、十分許容範囲内なものでした。ただ、銀色の金属部分がちょっと・・・で、無理やり外装用の艶消し黒塗料を塗ってみましたが、案の定可動部ははがれ、手に触る所も徐々に剥がれる結果に・・・が、使い込んで剥がれた状態(昔のゲーセンの筐体やレバーのように)と思い込んで、そのまま運用しています。 |
反対向きより。 このメーカーのこの製品は、某実店舗では上級者向けと書かれていたりして、さもありなんとは思いますが、自分にはそれを超えてでも欲しくなる理由がこの製品にはありました。まあ値段も手頃という事もありましたが、それは・・・。 |
ご覧の通り、この製品は金属リアルカートのライフルなんですよね(写真のカートはマルシン製を流用)。現在の流通している現行の製品では、モーゼルKar98Kはエア・ガスなど国内外数社から出ていますが、リアルカートの物は圧倒的に少ないし、あってもガスガンで高価、更に品切ればかりでした(2022年時点)。 ここで紹介しているエアソフトガンの中では唯一、金属薬莢に弾をこめて、一発一発装填して、発射したら排莢をするという、本物に準じた動作が楽しめてちゃんと撃てて弾も出る、こういうのはロマン溢れますよね。サバゲーでは使うのは大変でしょうが、部屋撃ちしかしない人間からすれば、色々と楽しめる銃だと思います。 まあ、最近はBB弾以外のナーフ弾などの柔らかい弾を使うおもちゃの銃で、弾発射&排莢動作があるそこそこリアルな外観のものも、そこそこな価格で出ているようですから(ただしほぼ中華製)、そちらもいつかは試してみたいと思います。 |
そしてもう1丁のエアソフトガンライフルは、香港系メーカーARESのリー・エンフィールド SMLE Mk I。 購入当時、新品で買えるエアコッキングのこの型のものは、ARESの物しかなく、自分にとっては大変高価でしたが、ミュージアムモデルと銘打っている事もあり期待をしてポチりました。しかし・・・ |
反対側。 届いた箱は樹脂製ですが凝っていましたし、銃本体はミュージアムモデルと銘打っているだけに、リアルで一見奇麗な木目仕上げなのですが、海外製品によくある事なのでしょうがパテで盛ったようにも見える個所が数か所あって(パテでなければ木の節?)この値段でここはなんとか出来なかったのか!?と、ちょっとテンションが下がってしまいました。 さらに、木目は奇麗だけど比較的柔らかい木材で作っているのか、リアルウッドの部分がプラ材や別途調達したスリングの金属部分で、ちょっと擦ったりしただけで白く目立つ傷がついてしまったり、ちょっとぶつけただけで凹んだりと、部屋撃ちでこの様子ならとても外では(傷つくのが気になって)使えないなと思い知らされまして(使う予定も無いけど)、ミュージアムモデルというのは、飾っておくしか使い道がないという事を暗に知らしていたのかと、勘ぐってしまう有様でした(初期ロッドゆえの状態なのか?) |
銃の基部。 装填はカチッとした操作している感のあるしっかりめの感じで、引き金はちょっと重いかな?個人的には悪くはないと思うのですが、他の非リアルカートのライフルとの比較経験が無いので、これは比べるとどういう塩梅なのかな?と思う所です。 命中精度はそこそこ良いと思いますが、リアルさの追及の一環なのか、実物もこのタイプから少し重くなったようにこの銃も結構重いです。連続して撃ってると徐々に腕が疲れてきます。 |
マガジン付近など。 色々文句は書きましたが、でも気に入ってはいるんですよね。気に入っているだけに、傷ついたり凹むたびに、自分も凹むという・・・。 まあ、それも使い込む事でできる味だし、商品の説明にもそういう謳い文句があるから、そういう物だと思うんだけど、ホントに実物はこんなに傷つきやすいものなのかなあ?。それとも海外メーカー製だから?(でもダブルベルのKar98Kは、それほど奇麗な木目じゃないけど、そこまで酷く傷つきやすくないし凹まない・・・) そういう意味では、国産メーカーのリアルウッドでライフルなエアソフトガン製品も、ご縁と機会があれば所有してみたい所ではあります(実売で二桁万円はキツいけど) まあ、S&Tから出てるひとつ前の型のMkVではなく、あえてこの型を選んだのは、これも後から気が付いたのですが、十代の頃に読んだ某御大の文庫絵物語「シュナの旅」に出てくる銃に一番似てるのがこの型で(個人の感想です)それが無意識に刷り込まれていたのかと思う次第です。あの銃自体は今見ると、いくつかの銃の特徴が混ざっている架空銃だと思いますが、同じく某御大のラピュタとかにも英国系の銃が出ているようですし、さらに思えば自分の世代だと、ドラえもん12巻に出てるルガーP-08をはじめ、ルパン三世のP-38に次元のM19コンバットマグナムに銭形のガバメント等々、自分の読んだり見たりしたマンガやアニメや映画やドラマに登場した品を手にしてみたいという(隠れた)欲求は意外に強いものなのか、自分でも気が付いたら前記の銃を揃えていましたし、銃に限らずですが今でも各メーカーは(版権料がかかっても)作品とタイアップした製品を色々出していますし、タイアップはしなくても、ブームにあわせて発売・再販するとかして、販売増になるよう工夫しているようですね。 |
男の浪漫な雑誌風にアイテム小物と銃を配してみた。 ♪ナイフ、ランプ、鞄に詰め込んで〜、という事で、いくつになっても男子にはそういう所が少しは残っているもなのかも?といい年こいたオッサンが思うのもアレですが、このページを作成した2022年は、銃の実物が実際に使用される現実は、訓練や狩猟や競技や儀式などを除いてカッコいいとかそういう事ではなく基本シャレにならない事態であり、かつ変えられなかった現実を(一時的部分的にでも)変えてしまうという事実を、某政治家暗殺事件や某核保有大国の軍事侵攻などで、再認識させられた年でありました。 今の世が、合法的な手段では、結局は少数の勝組だけが残り、それ以外は現実を変えて行ける独立性や多様性などが維持されないという世界だとしたら、先の事件・事態は、合法的な方法で変えられなければ、暴力的な手段で変えてしまえという様な思考が広く復活する兆しなのでしょうか・・・そしてそれは、かつての様な世界大戦を呼ぶのか、あるいはそれすら超える世界の(一部または全部の)破滅を招くのか、あるいは何らかの行動によって、世の流れの軌道修正や再構成が成されるのでしょうか・・・。 ・・・なんか、WW2エアソフトガンの話があさってな方向に流れてしまいましたが(苦笑)、ともあれ広い意味ではおもちゃの模型であっても、世界大戦という地獄を見たモノたち(のレプリカ・模型)という事で、完成品のエアソフトガンでも、艦船模型をはじめとするヒストリカルな模型と同じように(資料・情報と想像力があれば)カッコよさやロマンと同時に、人類の苦難の歴史に想いを馳せられる品々(現物にはかないませんが)なのかもしれませんね。 (そして模型と同じく改造したり独自カスタムしたりする方向性や、実際に撃って楽しむ(艦船模型ならば実際に並べて楽しむに似ている?)方向性もあり、エアソフトガンの楽しみ方は模型同様、人それぞれですね) |
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