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阿賀野型軽巡洋艦は、高性能化した駆逐艦を率いる水雷戦隊旗艦としては旧式化した5500t級に代わる水雷戦隊旗艦の軽巡洋艦として、昭和15年から順次、阿賀野、能代、矢矧、酒匂の4隻が建造されました。
強力な雷装をもちつつ、砲装、航空兵装などをバランス良くコンパクトな艦形にまとめられており、以前の水雷戦隊旗艦の軽巡洋艦とは異なる、より近代化され洗練されたスタイル・機能となっています。
(写真をクリックできるものは、クリックすると別画面で多少大きい写真が見れます)
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先日、模型出戻り前に組んだタミヤ製の矢矧を保存箱から引っ張り出して参考に見ていたのですが、出戻り前のキットの中では最も末期に組んだものだったので比較的マシな状態とはいえ、かなり埃の被った状態で缶スプレーぶっかけてしまった状態で、良キットなのにこのままではもったいないなという気はずっともっていました。
近年になってタカラ浴玩の矢矧やハセガワ1/350矢矧など、色々阿賀野型のキットが出ている事もあり、せっかく箱から取り出したんだし、それらを参考に既存の自分の艦隊に入れられる程度までレストアしてやるのもいいかなと思い、出来る範囲で修復してみました。
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レストアといっても取れそうもないほどくっついてる部分は無理矢理に分解とかはしないで、多少微妙でも出来る範囲での補修・部品交換なので、考証としてはチャンポン考証状態ですが、まあ素組でこれくらいできたらいーなーといういつものレベルを目標に、あくまでそこそこ見れる自己満足レベルで組んでみました。
上図写真は、一見ひとつ前の写真と同様に見えますが、実はこちらのは艦橋上部の21号電探を、高さのあるもともとのキットの部品を使っています。まあ一個前のも実はタミヤ製パーツなんですが(笑)どちらも甲乙つけがたかったので、この先の画像でも両タイプ混ざり気味です。
艦橋正面の窓は、写真やハセガワとかものを参考に多少修正。主砲側面は、イメージ重視で元のタミヤ製矢矧の箱絵をみて。同型艦とかの写真だと違うみたいですけどね。
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こちらが修復前。マストは折れ高角砲は曲がり、まさに廃棄されたかのような姿。
自分の手持ちの模型出戻り前キットの中では、これでももっともマシな状態とはいえ、ニッパーどころか紙ヤスリすらなく、爪切りでやってたリアル十代の頃の遺物だけにかなり壮絶です。
このキットは悪い事に出戻り直後に塗装の練習台として、ロクに埃も取らずに缶スプレーで塗装をしてしまったため、接着剤のはみ出しは比較的少ないものの、基本工作をしてない上に埃混じりの厚塗り塗装というかなりアレゲな状態でした。
ただ、余計な事はしてなかったのが幸いしたのか、薄め液をつけた綿棒で擦ってみたところ、塗料も埃も綺麗に落ちてキット自体も溶けたりしなかったので、ひょっとして綺麗にできる?と思い作業に取りかかってみたのがきっかけで、今回の復活となりました。
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そして向き違うけど復活後はこちら。
艦載機は同じの2つ組むのはつまらないので、阿賀野などには当初搭載されてた98式夜偵を載せてみました。てか、ホントにこんな全部黒塗装でいいのかな?・・・。
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艦前方から中央部。引き気味全体の図はこちら。
中途半端な角度の高角砲は接着されててトレネーヨ状態だったのでそのまま。これが作業中邪魔で邪魔で、何回壊しては直した事か・・・。
足りない部品はジャンクパーツなどから調達。エッチングは水密扉やラッタル・13号電探以外はほとんど使っていないです。資料見間違えて、思いっきりデッチアップになったかも?の場所も。
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反対側前方上方から
機銃はナノドレッドの物を使用。昔だったら時期的にも経済的にも出来なかった仕様。ダビッド類もどうしようかと思ったけど、カッターなんかもWLの兵装セットのものだし、それほど工作も塗装もしてないので、普通に兵装セットのでいいやと今回は未使用。
このシリーズ、出来は細かいけど数揃えていくと微妙に高くなるのが難。同価格だと外国戦艦は値上げで買えなくなっちゃったけど、WL駆逐艦くらいなら今でも買える値段だからなあ。ある程度バリエーションが揃ったら、お買い得なセット物もあってもいいかもね。
追記:その後、お買い得かどうかは分かりませんが、艦ごとのセット物などがでるようになりましたね。まとまると結構なお値段になるようですが、買い忘れとか足りないとか無いのは良さそうです。
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艦中央部分。反対から見た図はこちら。
マスト類はぼろぼろだったので、使える一部パーツを除き、汎用棒状プラ材や伸ばしランナーなどで作成。伸ばしランナーで思いつきでフック作ってつけてしまいましたが、もう少し小さくしたかったな。
艦載機は前述の通り九八式水上偵察機(夜偵)を一機、確か5500t級のキットからのものを載せてみました。零式三座水偵の方は装備セットのもの。デカールはハセガワ比叡の使用しなかった物を使用。
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艦後方部分。反対から見た図はこちら。
艦尾の応急舵はここに積んであったかどうかは不明だけど、矢矧での使用例が軍艦雑記帳でも出てるので、積んでた事があるのは確かなのかな。
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後方から見た全体図。
装備の配置類は基本的にタミヤ矢矧の説明書をベースにしつつ、タカラの浴玩や雑誌作例の1/350ハセガワ矢矧、他資料写真なども参考に。
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艦後方より。
そんな訳で、まだ作りかけのキットがあるのに、○○年の時を経て復活の阿賀野型軽巡となりました。かつて艦船模型ハンドブック2002でWLシリーズ最高水準の出来と言われ、他のキットをアップデートするならこのキットを目標に等書かれていたキットだけに、確か以前某サードパーティからこだわりの専用デティールアップエッチングパーツも出ていたとは思いますが、そこまでしなくても(滑り止めの表現が無いのは残念ですが)多少のデティールアップでまだまだ十分楽しめるキットであるようです。
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