英国巡洋戦艦フッドは、第一次大戦さなかのの1915年、ドイツの強力な巡洋戦艦計画に対抗して計画された巡洋戦艦です。戦訓から装甲が大幅に強化されて再設計されたものの、敵対するドイツの巡洋戦艦計画が中止されたため、英国側もフッド1隻だけが建造となりました。
38.1cmの強力な主砲8門に、当時史上空前の4万トン・262m余もの全長ながらもスマートな船体と30ノット越えの高速、当時の戦艦なみの防御力と、英海軍の象徴にふさわしいだけの姿・能力をもち、軍縮条約によりその後しばらくは大型の戦艦が建造されなかった事もあって、当時世界最大の戦艦として君臨しました。
しかし艦齢20年を超えても大幅な改装ができないまま第二次世界大戦に突入したフッドは、地中海での戦い等で活躍したものの、かつてのライバルの子孫たるドイツ戦艦ビスマルクとの戦闘において弾薬庫に主砲弾を受け爆沈、悲劇的な最後を遂げました。似た別の構図こちら
(写真がクリックできるものは、クリックすると別画面で多少大きい写真が見れます)

 

 

 

 
 
 
 

タミヤのフッドです。ラッパのマークの中国メーカーだかピットだか新しいキットが出ている時期に、古いタミヤのフッド作る私も私ですが、もともとは数年前部品取り用に買ったキットでして、買った時は本来のフッドとして完成させる気はさらさらありませんでした。
そんなこんなで部品取り後は絶賛放置中だったのですが、最近作りかけキット撲滅運動みたいな気になっていたので、その一環であくまで素組みのつもりで作り始めたものの、元が部品取りだっただけに無い部品も結構あり、さらに改装後も含めたコンパチキットになってしまって、微妙にえらいことに。
寄せ集め部品も多いので、純粋にはフッドじゃないかも(苦笑。反対側斜め上から見た図こちら

 

 

 

 
 
 
 

艦橋のアップ。フッドの専門サイトにあったCG図を参考に。艦橋リノリウム説という奴なのかな。某誌で初心者向けともされてたフッドですが、艦橋の3本マストの所だけはかなり組み立て難しいと思います。

 

 

 

 
 
 
 

艦正面より。正面やや斜め上から見た図はこちら

 

 

 

 
 
 
 

横から。
キットを組むまで正直、フッドは言われてるほど美しい船とは思えませんでしたが、キット組んでこの角度から見てみたら、結構見栄えがして個人的にちょっと納得。改造用につぶさなくて良かったです。

 

 

 

 
 
 
 

艦後部より。対になるような斜め前方からのショットこちら

 

 

 

 
 
 
 

爆煙?につつまれながら砲塔を横に向けるフッド、のような図。

 

 

 

 
 
 
 

良キットとされてるタミヤのフッドですが、模型誌やネットで手に入る程度の資料から比べても、実は結構再現されてない所がちらほらあるようで。
今回やったのは左右非対称の後部艦橋とバルジ、後部デッキ周辺と後部主砲基部のデッチアップ程度で、場所とかサイズとか形状とか物凄く怪しいですが、実物写真と比べてそれなりに見えるようにしようとなると、良キットだから楽できると思うと微妙に大変かも。とはいえ、開発年次を考えると、最近のキット並の繊細なパーツが多いのも確かです。

 

 

 

 
 
 
 

艦尾より。まさかフッドをきちんと一応完成させるとは、一番驚いているのは多分自分です。
ちなみに専用メタルパーツと、フジミの松型のデカールを加工して使ってる部分があります。どこだか分かるかな(笑

 

 

 

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