熊野は最上型巡洋艦の4番艦として建造され、昭和12年に竣工した軽巡洋艦です。
当時、重巡洋艦の建造枠が一杯だった海軍は、軽巡洋艦の枠で建造したものを条約失効後に主砲を換装することによって重巡洋艦とするプランを立案し、その一環として生まれたのがこの最上型でした。実際、この熊野も条約失効後の昭和14年から改装が行われ、20cm連装砲5基を装備した重巡洋艦となって第二次世界大戦を迎えました。(写真によってはクリックすると別窓で拡大写真が出ます)

 

 

 

 
 
 
 

今回は、“軽”巡洋艦の熊野です。
日本の軽巡といえば5500t級というのが、うちのサイトのデフォだったのですが、2005年の初めにベルファストを見学した反動から、同クラスの日本の船を作りたくなってしまったらしく(^^;)、そういや最近のタミヤ製品組んでないよなってのもあって、らくらく素組み〜♪な気分で組み始めました。
でも、現実はそう甘くなかったのです・・・。

 

 

 

 
 
 
 

どっかで見たような感じのアングル。
最近、浴玩の出来が相当上がってきてるので、せっかく作るんだしせめて窓枠だけは換えて浴玩との違いを見せ、あとはそのままのつもりだったんですが、タミヤのキットとはいえ箱絵と見比べるとやっぱ色々無いものがあり、中途半端に足したり換えていくうちにずるずると工期が延びてしまいました。まあここまでならよくある話なんですが、今回はタミヤのキットだからと簡単な仮組みしかしなかったのが災いし、船体&甲板のパーツ等塗装後、後付けサクサクじゃ〜と合体させようとしたら、この後に及んで船体と甲板の合いが良くなくズレ発生。まあ艦橋やマストの合いは良かったし、私自身左右分割船体は久しぶりだったので、そっちが原因だと思いますが、時間も無い事ですしと諦めた場所以外は、泣き泣きパテ埋めして塗装やり直しました。

 

 

 

 
 
 
 

煙突&高角砲付近。
キットの状態でちゃんと開いてる煙突口は嬉しいですね。高角砲はピットロードのものに換装。やぐらはハセガワの巡洋艦用エッチングパーツからコンバート。煙突は形が曲線かつ結構でこぼこあって複雑なので、しっかり貼ったつもりでもどうも毎回マスキングがどこかしら漏れて、白線が上手くいきませんね・・・。簡単に上手くやれる方法ないかなあ。

 

 

 

 
 
 
 

カタパルト付近後方斜め上から。艦載機用のデカールは日の丸以外ついてなかったので、某書の那智搭載機のカットを参考に、別キットの数字デカールを羽根の上につけてみました。これでちゃんと1号機2号機の区別が可能に(笑
艦載機も手を入れたい気持ちはあったものの、結局素組みです。

 

 

 

 
 
 
 

横から見たところ。
こうでもしないと、カタパルトにエッチングを使った意味がありません(^^;

 

 

 

 
 
 
 

上図反対側から見た艦中央部。
艦橋横のボートが、汎用部品をつかったものだけ船体との合いがイマイチで組みにくく、最後に泣くはめに。

 

 

 

 
 
 
 

艦後部上方より。
そんなわけで、例のフッド抱き合わせ販売以後、大丈夫かタミヤ!?と思っていた矢先ということもあり、“タミヤは別格”というイメージはちょっと薄らいでしまいました。・・・でもここの外国艦は出来良いからなあ。
ちなみにこのタイプの小口径多連装な巡洋艦は、英米では本気になって採用していたので、日本も大きい大砲にこだわらず残しておいても良かったようにも思えますね。そうなりゃ、昔やった某激闘ソロモン海戦での、英米軽巡(防空軽巡)の一斉射なのに砲弾の雨にも対抗できたろうに・・・。
それにしても、同じ軽巡でも5500t級と比べると大変贅沢な船ですよね。砲撃力だけとっても、片舷5500t級の2.5倍の火力だし、搭載航空機数は3倍。全長も200mと旧式戦艦並みにあるし。まあ実際手間も戦艦並みにかかりましたけどね。

 

 

 

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