戦車揚陸艦LSTは、英国で考案され第二次大戦中に米国で1000隻以上生産された、戦車・車両用の大型揚陸艦です。
艦首が観音開きの扉になっており、艦首を直接海岸などにのし上げ、車両等が直接、自力で上陸を行う事が出来ました。
(写真をクリックすると別画面で多少大きい写真が見れます)

 

 

 

 
 
 
 

戦車揚陸艦(キット名称では米国戦車・車両用大型揚陸艦L.S.T_Mk2)です。真横からの別写真こちら
スカイウェーブシリーズとしてピットロードからでているキットですが、もともとは鉄道模型関連のグリーンマックスの製品だそうです。これも大分長い事積んでいたものですが、とあるきっかけで急遽ほぼ素組みで組んでみました。詳細は後ほど。

 

 

 

 
 
 
 

終戦直後、相模湾付近?みたいな感じかも(笑
揚陸艦ということで、汚しはきつめに入れてみました。

 

 

 

 
 
 
 

横から。
1978と刻印のある30年選手なキットですが、船体は左右分割方式だったりします。
今回はマストを作り換えましたが、機銃などをもっと細かいものに換えたり、艦載のジープやトラックに手を入れたり、シャーマンの砲身を換えたりすれば、よりリアルになりそうです。

 

 

 

 
 
 
 

艦の上から。塗装は原則箱の説明図の指示通りで。指示通りのカラー写真を見つけられなかったのは不安ですが、キットはもう1隻あるしとりあえずこれで(笑
甲板も塗装指示通りの色で塗ったあと、タイヤなどに付いた泥汚れや錆を表現するため、それなりに汚し塗装。相当汚れやすいのか、こんな写真もあった位なので、これでも綺麗な方かも。
さすがに1000隻以上作られた船だけあって、上記のサイトをはじめネット上には資料となるようなのが山のようにありますが、1000隻以上作られた船だけあって細かい装備や塗装状態も様々、船の戦歴もそれぞれある訳で、調べるのも一苦労です。当サイトのも調べはしたけど結局微妙な状態ですし。日本語のまとまった資料あったら便利でしょうけど・・・買う奴あんまりいないだろうなあ(苦笑

 

 

 

 
 
 
 

艦の上方、後ろから。
別途、以前作った上陸作戦の軍事車両キットのものを追加で載せてあります。

 

 

 

 
 
 
 

湾内にて艦首を開き、乗員をはしけに移している図。
今回これを作った理由のひとつに、旧満州から引揚船として実際にLSTに乗った人の話(LSTの事を戦車揚陸母艦とも言ってた)を聞いた事がありまして、日本に到着してからは、接岸せず陸にのし上げない状態で前のハッチを開いて、はしけに乗り移ったんだそうです。(この図を見てもらった訳ではないので、この図の通りかどうかは定かではないですが)
まあ2007年現在70歳前後の人ですら当時は幼少な年齢ですから、記憶違いもあるかもしれませんが、確かに模型を見る限りは喫水線より上にハッチが付いてるので、穏やかな水面ならこういう芸当もできる船だったのですね。

 

 

 

 
 
 
 

微妙に違う図での拡大図。
艦首の扉は開閉可動ギミックを目指したものの挫折し、両面テープで選択可状態どまり。上から下がってるチェーンだけなんとなく追加工作。比叡の錨鎖に使った奴で2007年3月現在それなりの模型店で手に入るものでは一番細い鎖だけど、やっぱりオーバースケール状態。
エッチングの人間も初めて使いましたが、普通に見ると結構見れる感じもしないでもないのですが、写真だと案の定板人間状態ですね。かといって他の素材もなかなか難しそうだしなぁ・・・。

 

 

 

 
 
 
 

艦の横から後部。
地味な船ではありますが、引揚作業には100隻近くの貸与LSTが使われた事もあり、引揚時に旧海軍の船よりこっちに乗った人の方が多いのかもしれませんね。
ちなみに終戦50周年の時には、ピットロードからD−DAYセットや硫黄島の戦いセットが売られていましたが、二部作の某ハリウッド映画に便乗したセットは出さなかったのかな?正規に版権取ったらエライ事になりそうなので、あくまで史実を元に、それこそ映画に倣ってアメリカ編と日本編の2セットで、上陸用艦船の他、航空機や戦車など、過去の製品を組み合わせれば、それなりに作れそうな気もするけど・・・。

 

 

 

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