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英国戦艦ロドネイは、ネルソン級戦艦の姉妹艦として、1922年に建造が開始され、1927年に完成した35000トン級の戦艦です。
当時、戦艦の建造競争に制限をかけたワシントン条約の元で、制限いっぱいの40cmの主砲と十分な防御力を満たす為に採用されたのが、3連装砲塔を前部に集中させるという特異なスタイルでした。防御区画が集約でき重量軽減に効果のあるこの方式は、以後各国の戦闘艦艇の設計に大きな影響を与えました。
ネルソンに一月遅れで完成した後、艦隊に編入されたロドネイは、速力が遅いこと、操艦がしにくいこと、主砲の射界における爆風の問題等はあったものの、英国海軍最新鋭の戦艦として行動し、さらに新型のKGV級が就役したWW2においても、英国唯一の40cm砲搭載戦艦の一隻として、ビスマルク追撃戦をはじめノルマンディー上陸作戦等、大戦全期を通じて活躍しました(写真をクリックすると別画面で多少大きい写真が見れます)
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私が20世紀末の艦船模型に出戻った頃、最初に作ったのが確か松型駆逐艦orO級駆逐艦で、そのあとに作ったのが、このタミヤの「ロドネイ」でした。
当時は技量もなく塗装は缶スプレー一本でも上等というレベルだった為、このキットも当然の如く灰色一色で塗りたくられ、でもキットの出来は良いので適当に飾ってありましたが、やがて埃が積もりスペース的にも邪魔になってきた為、箱にしまってそのまま・・・という経過をたどっておりました。
そして時は流れ、2006年。再発見後しばらくして大和ロケセットで3連装主砲塔を見たこともあり、イラストリアスに続いて再度組み直し&塗装をしてみました。
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そんな訳でロドネイです。久しぶりに組みなおしましたが、やっぱカッコイイです(笑)別角度写真こちら。まあ、組みなおしという事でそれなりに大変ではありましたが、一部をのぞき部品もかなり残っていて、また別売でパーツも入手できたので、先のイラストリアスほどではありませんでした。それにやっぱり完成させるのが目標のレベルだしね(苦笑
というか、すでに当時接着しちゃってもう絶対取れネーヨな状態になってる部分が結構あって、破壊覚悟でやるならともかく、繊細なパーツ&モールドを破壊する事になるので、時間の都合もありそのままにした部分も多いです。
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斜め上方より艦橋付近を。
今回は手すりだけ汎用エッチングパーツを使用し、他に汎用のプラ棒やらプラ板やらピンバイス、銅棒、汎用のデカール等も使って気づいた所だけ多少デッチアップしました。一応キットの年代である新造時から30年代前半を意識して組んであります。ちなみに姉妹艦ネルソンのキットは40年代位の装備になっているので、作り分けが可能です。
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反対側の斜め上から。まあ良い出来のキットではあるんですが、贅沢な難点もあったり。そのひとつが甲板のマスキング。かなり死ねます(苦笑)
これとかこんな感じでやったのですけど、ちまちまテープ張ってく方式だとやっぱり1週間近くかかってもうノイローゼ。最後の方はもう終わりかよヘヘヘ位の境地へ突入し、塗装が出来あがったこれとかこれの時点では、もうみんな褒めて誉めてー(゚∀゚)wwwの心境・・・。ぽこぽこ量産してる人って、この程度は平気でやってるのか、或いは別の方法なり、筆塗りを極めたりしているのか・・・むぅ。
飛行機などには専用マスキングシートの付属はそこそこあるようなのに、どうして艦船模型には付属や別売で出ないのか疑問ですが、使い方が難しい等の問題があるんでしょうかね。(一部の艦用に少数開発&通販で売られていたり、高価なセット限定の特典とかではあるみたい。さらにその後キットのメーカーから一部の艦専用に、木甲板印刷された紙シート?(マスキングシート?)とかが出たりしているようです。値段もキットよりは安いけど、キットの半額くらいはするようなので、まだ手にはしていませんが・・・)
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斜め後方から。煙突の開口は、既に部品接着済み&工作に時間かかりそう&キットのままでも出来はそんなに悪くないのでスルー。
ボート類は半分ほど無くなってしまっていたので、元キットに加え追加調達部品、フッドのや日本海軍用のカッターなども混ぜています。これらのボートの塗装は、艦スペのイギリス戦艦やMGのフッド作例などみても、なんかそれぞれ塗装違ってるように見えてどれが正しいかわかんねー(白黒写真はネットであったけど色がわからん)状態だったので、ある程度参考にしつつも適当に塗装しました。ちなみに艦自体の主要部分の塗装は、マスキングで力尽きて(^^;)缶スプレーで甲板部分のタンと軍艦色(1)の塗り分けだけです。
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そして今回やりたかった事(笑)。前も俺艦でやったけど、今回は副砲も可動ですよ!!ほぼ同じ構図の別写真こちら。
でも当初は主砲はポリキャップで完全可動をめざしたんですが、苦労して試作した主砲が、しまう時にパーツ入れ物ごと落下し紛失(泣)もういいやって事になって、主砲も副砲も一部だけ簡易可動で妥協しました。
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艦を正面から見たところ。この写真のみ拡大ないですスイマセン。ななめ前上方からはこちら。
最近フルハルのキットが結構発売されたりしてますが、私はどうもあれは標本にされた昆虫のようで、船として生きている状態であるウォーターラインの方が、心情的にはしっくりきます。それに簡易ディオラマや俺観艦式もWLじゃないと出来ないしねえ(^^;)あ、でもちゃんと浮かべられて動く奴ならいいかも。もっともいざ作るとなると、また別の技術が要りそうですが・・・。
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このキット、主砲は挽き物に換装されてる作例をそこそこ見かけますが、細かい目で見なければキットのもので十分だと思います(砲身に少しスジが残るからかな・・・?)
甲板のモールドは凸ですが、すでに過去スプレーなどで厚塗りしてしまっているにもかかわらず、らしくなってくれました。ちなみに艦底パーツは接着してありませんが、その必要が無いほどぴたっと合ってくれていますので、そこだけ塗装後に後付しています。
それより、自分が甲板エナメル塗料でウォッシングしてたら、またまたありえない(ていうか自分が悪い)事態が起きて、リカバリーするのが大変でした・・・正直、現物見ると直しきれてないですけどね。
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艦橋横より。こんな感じの写真があったので撮ってみました。
やはり戦勝国ということもあるのでしょうけど、手ごろな資料でも鮮明な写真が多いですね。おそらく英米艦はその分キット化もしやすいハズでしょうけど、売れるかどうかの問題もあるわけで、その辺はメーカーさんの懐と“志”に期待するしかありません。
で、もし出来るのであれば大改装後のウォースパイト&クイーン・エリザベス(客船もいいけどここでは戦艦ね♪)をロドネイと並べられるスケール&レベルで出してくれたら個人的には嬉しいですね。大きいお友達は歴戦のウォースパイトで、厨房なお友達はクイーンとかエリザベスとか好きだから(?)その名前受けで(オイ)
・・・なんて言っていたら、2007年秋にタミヤからレパルスが出て、今思うとPOWの陸攻追加&値上げの頃から予定されてたっぽい新キットではありますが、ともあれプラキットでの英国戦艦の選択肢がまた一つ増たようで嬉しいですね。さらにはピットロードからレパルス姉妹艦のレナウンも出まして、嬉しい限りであります。が、やっぱりウォースパイトかヴァンガードは出ないのかなあ・・・。
追記:・・・更になんて言ってたら、ウォースパイト&クイーン・エリザベスが2012年にピットロード(トラペ)から出た!・・・けど1915仕様・・・。コレジャナイ感を抱きつつも、一応確保。大改装後は売れ行き次第なんてことは無い事を祈りつつ、とりあえず積むのでありました。
(その後、無事大改装後のウォースパイトが出ました。1915版を組んだかいがあったかな?)
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艦後部より。最近は模型作りに慣れてきたのか、それとも何かを諦めたのか(?)プラモ製作についてはあまりあせらなくなりました。今回ももうちょっとやれそうかなとか、頑張れば出来るかも、って時でもほとんどやらずにマイペース♪
まあこの模型は良くも悪くもいろんな意味で、こっちの世界にずっぽりと誘い込んでくれたキットのひとつであるわけで、自分にとっては色々な想いのあるキットではあります。そしておそらく製作したメーカーの方も、強い想い入れがあったのではないかと感じるキットです。いいものは時代を超えて残る例の一つではないでしょうか。
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