二等輸送艦は日本版LSTとも言える上陸作戦用の戦車揚陸艦で、大戦中ドイツから伝えられた連合国側の新型揚艦登場の情報を機に昭和18年6月より計画が開始され、上陸作戦のみならず他用途な輸送艦として海軍用・陸軍用あわせて69隻が建造されました。
(写真をクリックできるものは、クリックすると別画面で多少大きい写真が見れます)

 

 

 

 
 
 
 

タミヤの二等輸送艦です。一等輸送艦と二隻一組のキットで、WLシリーズにしては珍しくバラストが入っていないキットでもあります。やや上から見た全体図的な別写真こちら
魅力的なニューキットが続々と出ている中、なぜ輸送艦?なのかと言えば、手軽に作れる部分もありますが、なんとなく手持ち在庫の山を見ていたら、こんなものが同梱されているこのキットを発見してしまい(ちなみに当時購入価格は270円)さすがにこれは組んでやらなきゃまずいだろうという事で組んでみました。
ちなみに同じ時に買ったキットがまだもう一箱あります(笑

 

 

 

 
 
 
 

艦の前方から。戦車乗せていない状態の写真こちら
そんな訳で、いつもの如くに素組みだけ!のはずでしたが、写真を見ながら組んでいるうちに例によって余計な欲が出てしまい、マストの自作や一部手すり、手持ちの資料写真にあった後部の錨などを追加工作しています。艦橋の窓枠は最初エッチングに換えようかと思ったのですが、手持ちのパーツでどうもしっくりくるのがなかったので、結局そのままで。まあ例によってうちのサイトの事ですし、資料がそれほどあるわけでもないので、ある角度から見れば素組みより多少はあってるかも?な程度の再現度です。

 

 

 

 
 
 
 

艦の斜め前方から。違う角度の別写真こちら
九七式中戦車チハも特二式内火艇も、それぞれ砲身を極細のプラ棒及び伸ばしランナーに換装・・・のはずでしたがそれぞれ一台づつで挫折しました。キットのままだとちょっと太いですけど雰囲気的にはらしい気もするし、なにより自分には細かくてとても無理ー。

 

 

 

 
 
 
 

艦の横から。
ファインモールドの25mm機銃パーツ、単装の機銃も発売されてましたのでキットのパーツと交換してみました。
今回は説明書にあるようにきちんとエアブラシをつかって機銃パーツを塗装した所、綺麗に塗れました。機銃も本当はさらに細々と塗り分けが必要なのかもしれませんが、そこまでしなくても十分それらしいと思います。

 

 

 

 
 
 
 

左舷側から見た図。

 

 

 

 
 
 
 

艦斜め後ろより。若干別角度の別写真こちら。普通に組み立てるだけなら部品点数でいえば20個程度なので、あっという間に組み上がるでしょうね。
もっとも量産をしようとなると、このキットは6隻だけ作られた初期型のディーゼル推進艦をモデルにしたようなので、より多数建造されたタービン艦を作ろうとすると煙突など要改造になるようです。
WLシリーズの場合、潜水艦以外で少ない部品点数で組めて、素組みで正しい形になって、それなりに見栄えもして、かつ手頃に入手できるキットとなると、最近のキットでも意外に少ないのかも。まああちらを立てればこちらが立たずな所もありますので、よりリアルに正確に精密にが求められている傾向からするとある意味仕方ないのかもしれませんが。

 

 

 

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